March 2021

2021年3月

2021年3月27日

春うらら

ゆっくりゆっくり、春うららの言葉の似合う季節になってきましたね。
そんな陽気に誘われ、校庭の桜を見に行ってきました。

桜が想像以上に咲いており、校庭にはとても穏やかな時間が流れていました。まだまだ満開とはいきませんが、とても綺麗な景色が広がっています。桜の下でジャンプして記念撮影している生徒の姿が思い浮かびました。新年度のクラス写真を、この桜とともに撮影出来たらいいなと願いながら校庭を後にしました。

今週の土日は、多くのクラブが大会やイベント、練習試合のために県内外へ遠征をしています。1年前はクラブ活動が停止していたため、少しずつ遠征やイベント等の活動ができていることに嬉しさを感じます。感染症対策を徹底しつつ、これからもクラブ活動が有意義にできることを願います。

2021年3月24日

令和2年度3学期終業式

3月19日(金)3学期終業式が行われました。今回の式は全校放送で行われました。
本来は、この式の前に離任式を行い、年度末をもって退任される先生方の紹介や挨拶が行われるのが通例でしたが、今回は学校長の講話の冒頭で紹介する形で生徒に伝えられました。今年度は、講師の木下敏文先生(国語科)佐々木良三先生(理科)尾曽綾子先生(国語科)の3名が退任されました。
その後徒指導の係からの指導と生徒会長からの報告や挨拶で式が締めくくられ、令和2年度終業式が終了しました。

学校長講話

全校の皆さんおはようございます。
去る3月2日行われました、第60回の卒業式では、174名の先輩たちが、この学び舎を巣立っていきました。卒業式の前日や、年間を通して、新しい入学生を迎えるに当たっての、説明会の準備などにも、前日、大掃除を行って下さったり、実際、中学生の前で、発表してくださった全校生徒の皆さん、今年1年、ありがとうございました。本当に助かりました。

中学生やその保護者の方、引率の先生方も、皆さん、口を揃えて、お話しされることは、本校がきれいで明るいということです。でも、私は知っています。どんなにお金をかけた建物や家でも、その使い方と、その後のお掃除を含めたメンテナンスをしっかりやっていくことで、初めの頃の美しさがある程度維持されます。この校舎も建て替えられて、7年目になりましたが、旧校舎は、建てられて50年以上経っていたのですが、毎回、今回と同じように、お越しになられた方は、きれいな校舎や教室ですねと褒めていただいたことを覚えています。毎日の掃除や週番活動など、小さな積み重ねや、落ちているゴミを見つけ人が、さっと拾ったり、汚れたところなどに気づいた人が、拭き取ってくれるその習慣が、今の本校をきれいに保っているのです。その気持ちがある限り、後、何年たってもこの飯田女子高校は、きれいさを保ち続けることでしょう。
今、述べたことは、実際、目に見えるものです。
今日、私がもう一つお話ししたいことは、目に見えないものも、いつでも新鮮に、はじめの頃の状態で保つことができるということです。目に見えないものとは、具体的には、私たちの、心の中や気持ち、感情といったものです。皆さんが、初めて何か行動を起こした日のことを思い出してください。人生ではそういう節目は何度となく経験しているはずです。たとえば、1年生の皆さんは、本校に入学してきた日のことを、2年生は、クラス替えがあり、新しいクラスに入った日のことを。そのときの心の状態は、頑張ろうという気持ちで一杯だったのではないでしょうか?当然、不安につぶされそうな思いも少なからずあったと思います。しかし、そういう色々な思いは、時間がたつといつしか、消えていませんか?そこには、「慣れ」ということもあります。この慣れは、人間が新しい環境に適応していくためには、とても大切なことです。しかし、この慣れは、新しいことに挑戦する、気力や体力さえも奪っていきます。
私は、今年度4月のはじめの始業式で、「BASE」の話、そして、コロナウイルスのために亡くなった人のことを述べ、大切にしてほしいこと「命・時間・言葉」の話に触れ、中でも一番大切なことが「いのち」だと述べました。
そして最後に、「夢中になれること」「わくわく・どきどき」、未来に何か楽しみがある学校にしましょうと述べました。
その気持ちを1年を通して、持ち続けることが出来た人は、手を挙げてください。あなたにとって、この1年はとても充実した、内容の濃い時間になったと思います。
お掃除は、汚れているところが見えるので、気がつき安いところです。それでも、先ほども述べたように、自ら進んできれいにすることや、毎日、続けることはとても素敵です。この目に見えない自分の心をいつも、新鮮に保つことの難しさは、お掃除の心とは桁違いに大きな努力が必要です。
私たちは、毎年毎年、年を重ねていきます。それは、老いを迎えていっているということです。老化は止めることはできません。しかし、今日、私が述べている、外から見ることができない、心の中は、その考え方、捉え方次第では、老いることを知りません。むしろ若返ることだってできると思います。
あなたの可能性は無限大です。4月、3年生と2年生になった、未来に向かう目をした皆さんとお会いすることを楽しみにしています。

2021年3月9日

ひな人形 ―コロナ禍やこころを見つめて―

2月末に、今年もひな人形が玄関ホールに飾られました。 
ひな人形のルーツは災禍を人形に身代わりにさせる日本古来の厄払いとしての風習と、平安時代の貴族の子女の「雛(ひいな)遊び」が結びついたものと言われています。 
本校では、6年前の新校舎完成時に職員から人形を借用して飾ったことが縁となり、今では別の職員からの寄贈人形を飾る通例に発展し、校舎内の早春の風物として定着しました。 
内裏(だいり)びなと三人官女、五人囃子と随身(ずいじん)、仕丁(じちょう)に調度品、左近の桜と右近の橘。 

一つ一つを眺めながら、その気高さや格式、人形に込められた我が子への成長の願いにだれしもが思いを馳せることでしょう。
 
いったいこれらのひな人形はこの現在の「コロナ災禍」をどう見ているのでしょうか? 

本校の教職員や生徒は、この、りりしい姿や高貴な雰囲気から、自分自身の姿やこころをみつめ、このことも「私を育てる大切な機会」としたいものです。

2021年3月4日

第60回卒業式

3月2日(火)第60回卒業式が行われました。

昨年度は、全国一斉休校直後であったこともあり、卒業生と職員のみの式でしたが、今回は保護者(各一名)の出席が叶いました。全員がマスクを着用し、蛍の光などの斉唱は行わず、2年生が卒業生のために録音した音源を式典のために会場内に流すなど、時間や人数、発言等を縮減しての開催になりました。

有馬乃校長は、式辞の中で、仏教の教えに触れながら新しい考えを取り入れて創造することの大切さを説いた上で、「みなさんと出会えたことでみなさんの先生となれた」ことを感謝し、今後の健康と活躍を祈り、激励しました。在校生の代表生徒の送辞に続き、卒業生を代表して答辞を述べた藤本祐菜さんは、感染症の影響下での式が開催されたことの喜びや父母や恩師への感謝の気持ちと共に「行事や登校日を奪われたが、だからこそできた思い出があり、仲間との絆や授業のありがたさに気づいた」ことにふれ、卒業後の進路に一歩一歩歩んで行くと抱負を述べました。

式後は卒業生のみで最後のHRが行われ、卒業生174名は学び舎を後にしました。

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