Bulletin Board

伝道掲示板

本校では、正面玄関の横に伝道掲示板を設置しています。
書道クラブ部員の協力のもと、月替わりでいろいろな言葉を提示しています。
ホームルームなどでとりあげ、自分の生き方や心を見つめる機会となっています。

4月の言葉

人と生まれたことの意味を
たずねていこう

東本願寺慶讃テーマより


市川霽山  書

2020年5月13日

第1回

 始業式や入学式後から学校が休校となり一ヶ月以上が経ちました。「コロナ疲れ」という言葉からも、感染に対する恐怖や通常の生活に戻れるかの不安など、気持ちの面で落ち込んでいる人が多いようです。

 さて、本日は本校が大切にしている宗教行事「釈尊降誕会(しゃくそんごうたんえ)」がお勤めされるはずでしたが、残念ながら、休校のためお勤めすることはできませんでした。そこで、この法話を通して、全校のみなさんに仏教を開かれたお釈迦様と釈尊降誕会についてお伝えしたいと思います。

 お釈迦様は、今から二千五百年前、北インドの釈迦族の王子として誕生されました。誕生伝説によると、お釈迦様が誕生された際、まわりの木々や草花は全て一度に咲きそろって、何とも言えないくらい良い香りをただよわせ、空からは甘露(かんろ)の雨がふりそそぎ、お祝いしたといわれています。また、お釈迦様は誕生されてすぐ、七歩歩んで、右手で天を、左手で大地を指さして【天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)】と叫ばれたといわれています。七歩歩くとは、6つの迷いの世界を一歩踏み出したことを表しており、七歩目を踏み出すということは、迷いの世界にいる私が、そのことに気づいて、今の自分から新しい自分に踏み出すことを意味します。天上天下唯我独尊という言葉は「この世の中で一番尊いものは私のいのちです」という意味になります。この世の中で私がいのちをいただいて生きることの尊さ、人生の素晴らしさを示してくださっています。しかし、それは決して「私だけのいのちが尊いのだ」という意味ではなく、「私の周りにいる一人一人のいのちも尊く、素晴らしいのです」ということを表しているのです。いかにお釈迦様が偉大であっても、生まれてすぐに歩き、言葉を話すことは考えにくいことですが、誕生伝説はお釈迦様がこの世に生まれた意義を表しているといえます。

 釈尊降誕会はお釈迦様の誕生をお祝いする中で、人として生まれたことの意味を問い、いのちの尊さを確認してゆく大切な行事です。釈尊降誕会が伝えたい大切なことは、人として生まれたことの意味や、いのちの尊さについて考える中で、自分自身を振り返り、見つめ直し、本当の自分とめぐりあっていく、その「きっかけ」にしてほしいということです。今の皆さんの心の中には「友達と会いたい」「学校に行きたい」「クラブがしたい」さまざまな思いや気づきがあったかと思います。暗いニュースが流れることが多いですが、休校中の時間を大切に、学校が再開されるその日に向けて前向きに歩んでいきませんか。

心の広場

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